天井の高さ、気にしたことありますか!?実は高ければ良いというわけでもないのです!

公開日 2023.02.27

マンションの天井高、標準的な高さとは?

建築基準法で居室の天井高は2100mm以上と決められています。
マンションの天井高は2400mmが平均的であり、最近では2500mmが標準となってきました。

もちろん天井高が高ければ開放感があり、天井が低ければ、空間に圧迫感があります。

従来のマンションでは2300mmの物件が少なくなく、サッシの高さも低いことから、暗く窮屈な空間に感じやすいです。
天井高は10cmの違いでも、開放感に違いが生じるのです。

従来のマンションは2300mmの天井高も少なくありません。
最近のマンションの天井高との違いには、階高が影響しています。
(階高=建物の各階の高さのこと。下の階の床面から上の階の床面までの高さ。)

従来のマンションでは階数を増やして利益を上げるために、階高が低めに抑えられていました。

 

天井高が高いマンションのメリット・デメリット

天井高が高い部屋は開放感が感じられ、高級感のある雰囲気を醸し出すことができます。
高さのある家具や照明器具を設置でき、空間を自在に使いやすいのがメリットです。

一方、天井高が高いとハイサッシが取り付けられている場合がほとんどです、既製品のカーテンでは対応できず、費用が高くつくケースがある点がデメリットです。
他にも、高めの天井高では電球の交換がしにくいのもデメリットです。
天井高が高いと窓の面積が大きく、冷暖房効率が悪いため、電気代など費用が余分に掛かります。

 

天井高が高ければ必ずしも開放感があるとは限らない

天井高が高ければ必ずしも開放感があるとは限りません。狭い部屋で天井高が高めだと落ち着かない空間になりやすいです。
例えば、トイレやお風呂、納戸など狭い所の天井高は2200mm前後が標準です。そのため、マンションではリビングとそのほかの居室で、天井高に差をつけていることが一般的です。

 

天井高が低めのマンションのメリット

天井高が低めのマンションは、圧迫感や窮屈さを感じる人が多いですが、“こもり感”があるため、落ち着くという人もいます。
天井が低いと圧迫感を感じることがある一方で、しっかりと守られているという感じを得ることができるからです。

また、省エネや冷暖房費の節約の観点から見てもメリットと言えます。
シーリングファンやサーキュレーターがなくても効率よく部屋の温度を調整できるので、設備代にお金をかけなくて良いのもメリットのひとつです。

しかし、シャンデリアやペンダント照明を設置すると頭をぶつけやすく、背の高い家具などは入らないことがあるので注意して下さい。

 

自分に合った天井高のマンションを選ぼう

天井高が高い方が快適で過ごしやすいとは一概には言えません。
天井高の違いは見た目の問題だけではなく、過ごしやすさやメンテナンス性にも関わる問題です。
明るく開放感のある空間で生活したい人や高級感のある照明や家具と置きたい人には、天井高が高めのマンションが向いています。

一方で、冷暖房費を抑えたい人や天井高が低い方が落ち着く人には、天井高が高めの物件は不向きです。
どのような生活を送りたいか家族みんなで考え、ランニングコストを踏まえたうえで、自分に合った天井高のマンションを選びましょう。