「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2019」、総合グランプリ決定

公開日 2019.12.23

2019年を代表する魅力的なリノベーション事例を選ぶコンテスト「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2019」(主催:一般社団法人リノベーション協議会)の総合グランプリ、部門別最優秀作品賞、特別賞が決定した。

コンテストでは、消費者にとって関心の高い施工費別に「500万円未満部門」「1000万円未満部門」「1000万円以上部門」「無差別級部門」の4部門を設置。リノベーションの楽しさ・魅力・可能性という点にフォーカスし、SNSで一般ユーザーの声を取り入れ一次審査を実施。60作品をノミネート選出した後、住宅系を中心としたメディアの編集者9名で構成された選考委員によって、総合グランプリ、部門別最優秀作品賞4点、特別賞13点を決定した。

それによると、今年の総合グランプリには(株)大城の『鹿児島断熱賃貸~エコリノベ実証実験プロジェクト~』が選ばれた。鹿児島大学の協力で改修前後の室内温度と電気使用量を測定し、そのデータを入居者募集時に提示するなど、不動産市場での物件情報提供のあり方にまで照準したことが高く評価された。

また、<500万円未満部門>の最優秀作品賞は(株)ブルースタジオの『我が家の遊び場、地下に根ざす』が、<1000万円未満部門>の最優秀作品賞は(株)リビタの『my dot. – 東京の中心で風呂に住む-』が受賞した。金額帯別一住戸単位のリノベーションの枠に収まらない(ビル・店舗・SOHOなど)<無差別級部門>の最優秀作品賞には、YKK AP(株)の『古くなった建物に、新築以上の価値を。~戸建性能向上リノベ実証PJ』が選ばれた。

今年はエントリー企業数97社、エントリー作品数279といずれも過去最大規模を更新。選考委員長の島原万丈氏(LIFULL HOME’S総研所長)は、「5~10年先の未来から振り返ったときに、おそらく日本のリノベーション・シーンに新時代の幕開けを告げるエポックメイキングなアワードだったと記憶されるだろう。」とコメントした。