中古マンションリセールバリュー、首都圏トップは2年連続「原宿」

公開日 2020.07.20

(株)東京カンテイはこのたび、2019年度・首都圏中古マンションのリセールバリュー(RV:価格維持率)について調査・分析し、その結果を発表した。

RVは、竣工から10年間が経過した分譲マンションのうち、現在中古流通している物件を抽出し、分譲当時の価格と現在の価格から算出した指数。

それによると、2019年に最もRVが高かった駅は、JR山手線「原宿」の172.7%で2年連続1位となった。築10年時の中古流通価格は、新築分譲時に比べて7割以上値上がりした計算になる。新築時の分譲坪単価は平均482.3万円と高額ではあったが、該当物件は原宿駅から徒歩圏の好条件であり、また新規供給が多くないエリアということも起因して希少性が高まり、築後10年を経ていながらも資産価値は大幅に上昇する結果となった。

2位はJR山手線「秋葉原」の165.8%。新築分譲時は平均坪単価229.3万円だったのが、10年後の中古流通時に380.4万円に上昇している。3位はJR総武線「千駄ヶ谷」の147.0%。新築分譲時は平均坪単価514.8万円だったのが、10年後の中古流通時に756.6万円に上昇した。

この他のランキング上位駅について見ると、千代田区・港区・渋谷区など高級住宅地を多数有するエリアに高RVの駅が集中している。番町や3Aエリア(麻布・赤坂・青山)など都内屈指の高級住宅地では、昨今のような価格高騰局面においても富裕層を中心に高い支持を得ており、既存マンションの資産価値が一段と高まる傾向にある。