再開発の波寄せる京成立石で元気をもらう

僕たちは 日々一獲千金を夢見て働いている。

結果として享受する利益には個人差があるとしても、確実に言えるには街の再開発に貢献しているということだ。再開発の一方で失われていく古い町並みが有る。

ここは京成立石、駅の北口南口にサラリーマンが一杯ひっかけて帰るにはもったえないほどの安くて美味しい立ち飲み屋街がある街並みである。

一方で 青砥 押上 曳舟と続いた再開発がいよいよこの街並みにも押し寄せている。

 

仲間とともに午後6時に駅の南口に集合、ここにはいくつかの有名な串焼き屋が有るが、

その中でも三大串焼き屋として人気のある「ミツワ」に決める。元気な若女将の案内に沿って 店の外側に腰を据えた。

まず 出てきたのは串焼き盛り合わせ、美味い 立ち飲み屋ではあるが肉の質はどれも高級焼き肉店に負けないうまさである。ホルモン類も絶品である。

 

そしてこの店の特徴は串焼き屋にも関わらず お刺身が有るということだ。

お刺身はお任せであるが なんだかんだいって その日の全種類を準備して頂いた。

定番のマグロに加え ブリと ソイという 料亭並みの刺身を楽しんでしまった。

 

立ち飲み屋にはルールはないものの午後7時半ころにはもう並びができている。

そろそろ〆ようか、と最後に頼んだのは 鰻の串焼き、このお店の名物という鰻の串焼きを頼む、

高級ウナギ店(あまり訪れた機会もないですが(笑))並みの鰻である。

ほくほくとした気分で 北口に場を移す。

 

お目当ての 鳥の丸焼が有るお店は残念ながら臨時休業ということで 立ち飲み街の仲店をくぐる、

いくつかの店は閉店している中 きらく亭というお店に入る。

もともとは焼肉屋でおかみさんが やたら高級焼き肉をすすめてくるが 肉はおなか一杯食べたので、

ここはもんじゃで腹ごなし、ワイワイと頂くもんじゃが お酒と焼き物で膨れたおなかを慰めてくれる。

ただここは再開発計画のど真ん中にありそうなお店…恐る恐る話題を振りかけてみる。

「再開発?このごろそんなこと聞いてくるお客が多いのよねー。関係ないわよ まだまだやるわよ!」と

おかみさんの元気な声に逆に励まされ 店を後にする。

 

串焼き もんじゃと続いたが 何かおなかが足りないということで、最後は江戸安というお寿司屋さんに立ち寄る。山ほどお寿司を頂き 帰路に就く。

おなか一杯になったので 明日から又一獲千金を夢見て働こう。

再開発に揺れる 飲み屋街のおかみさんにも元気を頂いたことだし。